ボンゴレ・ロッソ

ボンゴレ・ロッソ

 パスタはとてもひとり暮らしに向いた食材だ。長期保存の利く乾麺を、食べる分だけ茹でればよいし、ソースもレトルトを中心に数多くインスタントものが揃っていて、ミートソース、たらこ、明太子、バジリコなどはよく使われている。
 それらは、そのまま使うのではなくひと手間かければ簡単に美味しさアップ! 例えばレトルトのミートソースはお湯で温めるのではなく、オリーブ油で少量のひき肉とニンニクのみじん切りを炒めたフライパンに入れて一緒に炒め煮すれば、格段に美味くなる。あれば仕上げに赤ワインなんか入れるともっとよろし。
 ただ、どう頑張っても素材そのものの新鮮さで勝負されたらインスタントじゃかなわない。例えばボンゴレ。剥き身アサリが入ったレトルトもあるが、やはり殻のついたやつを食いたいじゃないか!? とゆーことで今回はボンゴレ・ロッソに挑戦。簡単なトマトソースも作ります。

作り方


1、材料はトマトの缶詰2つ。グツグツと煮込むのでホールでもダイスでもどちらでもいい。アサリは殻つき、というか生きたものを。写真には写っていないが白ワインは必須。料理用でよい。オリーブ油も必要。あればイタリアンハーブミックスなどのスパイス。さらに仕上げにバジルを使おうと思ったのだが高いので大葉で代用。あとはニンニク、輪切り唐辛子。
2、アサリはボウルと重ねた目の粗いザルに塩水を入れて砂抜き。ザルを重ねるのは、一度吐いた砂をまた飲み込ませないようにするため。最近は砂抜きされたものも売っているが、食べるとき砂を噛むような思いをしたくないからオレは念のためやる。半日ほどやるのがいいんだろうけど、1〜2時間程度でも効果はある(とオレは信じる)。
3、トマトソースを作る。ソースパンなどにトマト2缶をドバっと入れて中火で煮込む。沸騰してきたら焦げないように気をつけて、30分以上煮る。途中20分くらいのところでオリーブ油を大さじ2杯ほど入れ、さらに塩、コショウを適宜、そしてイタリアンハーブミックスを結構大目(オレは大さじ1杯分くらいは入れちゃう)に投入。このスパイスは、入れるとなんでもイタリア〜ンになっちゃう便利調味料。冷蔵庫に一個備えておくと便利。まぁなくても大丈夫だけど。で、オリーブ油を充分に馴染ませるように煮つづけて、30分前後で火を止めるとやや酸味の残ったソースになるし、40〜50分以上煮込むと濃厚な味わいになる(写真左が煮始めのころで、右は30分くらい経ったころ)。その辺はお好みで。

完成したトマトソースは冷ましてからタッパウェアーに入れて冷蔵庫に保存しておけば1週間程度は持つし、冷凍保存も可能だ。
4、たっぷりの湯を沸かし、塩を一握り(結構多めに)入れてパスタを茹で始める。100〜120gが標準かもしれないが、ハラヘリなら150gくらいはいけちゃうでしょ。茹で時間はパスタのパッケージの指示より1分以上短く設定。写真のディチェコNo11ならオレはいつも7分。
5、冷めた状態のフライパンにオリーブ油を適当にひき、ニンニクのみじん切り1〜2片分を入れてから中火にかける。中華でチャーハンを作るときなどは鍋をよく空焼きさせるのが常識だが、今回はダメ。ビンビンに熱くなったオリーブ油にニンニクを入れたらあっという間に真っ黒焦げになっちゃうよ。それは中華でも一緒だからご注意あれ。

6、ニンニクがキツネ色になり始めたらアサリを投入。と同時に白ワインを100cc入れてすぐふたをする。1〜2分でアサリの殻は口があく。これに塩コショウしてそのまま食えば、美味しい美味しいアサリのワイン蒸し! そのときはバターも入れるといいね。また、この状態でパスタをからめれば、ボンゴレ・ビアンコとゆーわけだ。
7、トマトソースをお玉1杯ほど入れてちょっとかき混ぜ、さらに輪切り唐辛子を一つまみ加え、茹で上がったパスタをからめれば、ボンゴレ・ロッソができちゃった。最後に細く切った大葉を飾れば完成ナリ! 
 余ったトマトソースは次回また使いま〜す。
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