道明寺

hatake-19612010-03-12

 恥ずかしながらの初歌舞伎。歌舞伎座のすぐ近所で仕事をしていながら、一回も行ったことが無いうちになくなっちゃうのも悔しいので、友人に頼んでなんとかチケットを取ってもらった。
 本日の夜の部(第三部)は仁左衛門玉三郎の「菅原伝授手習鑑・道明寺」と富十郎、鷹之資親子に幸四郎の「文殊菩薩花石橋」。
 素直に言います。面白かったぁ。
「道明寺」はちょいと長かった(約2時間)けど、ストーリーはつかめたし、途中の息抜きの部分も楽しい。仁左衛門が演じた菅丞相は「かんしょうじょう」って発音するんだけど、その音だけ聞いて「かん」は菅原の「菅」ってのはわかったけど、「しょうじょう」って最初は猩々かと思ったよ。「ん、猿?」でもそれはないな、と思い「少将」かなと納得してたら幕間にパンフ見て「丞相」だとわかった次第。まぁそれほどの初心者ですわ。イヤホンガイド必聴です。
 だけどそんなオレでも「石橋」(「いしばし」ではなく「しゃっきょう」ね)の踊りは楽しかった。鷹之資ってのが11歳の子供だけど、かわいくもちゃんと踊るんだね。一緒に踊るのがオヤジの富十郎。後で聞いたらこの子、富十郎の70歳くらいのときの子なんだそうな。孫……ってかひ孫だな、もう。80代の親と10代の子の競演。凄い世界だ。
 幸四郎は最初にちょっと顔を見せるだけで、あとは親子の踊りを中心に、トンボを切る立ち回りもあり、ダイナミックな踊りが展開される。バックは1ホーン(笛)に9三味線、9コーラス、6リズム+幕裏で太鼓と鐘。三味線のソロでは早弾きのソロ回しなんかもあったりして。でもハモりなし。完全にユニゾン。まぁ、当然か。
 ということで歌舞伎をみっちり楽しんだ。いままで歌舞伎に行かなかったのは、ぼんやりとだけど理由があって(それはここでは書かないけど)とにかく意地張って、見たいと思いつつ見なかったんだけど、正直今日は脱帽した。小人の下らん意地などまったく取るに足らん。これからはもっと素直になりましょう。てか、来月も行く予定ナリ。





完全保存版 ザ歌舞伎座

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