このジャケ似てない? キース・ジャレット編

 先日思いついた*1んだけど、レコード(CD)のジャケットって結構似てるのがあるよね。偶然なのか、意図的なのかそれは様々だろうけど「ソックリ!」ってのから「雰囲気が同じだなぁ」なんてレベルまで入れるとかなりあると思う。
 もっとも、同じアーティストが複数枚のアルバムを出す場合は、イメージの統一を図るために似たジャケットになるのはよくあることだし、同じ画家、イラストレーターに描いてもらえば同じようになるのは当たり前のこと。ソウル、ジャズ系で活躍しているアーニー・バーンズなんかそうだ。デザイナーやカメラマンが同じでも似るよね。
 あるいは、同じジャンルで同じレーベルだったりすると、これは似ます。ジャズのブルーノートCTIが典型例。やはりジャズではプレスティッジも初期は同じようなジャケが多い……ってかブルーノートの真似してる感じだけど(笑)。凄いのはアトランティックの『coltrane's sound』(John Coltrane)と『stitt plays bird』(Sonny Stitt)。アーティストが違うのに、このふたつはよっぽど目を凝らして見ないと区別つかんよ、ホント。

Coltrane's Sound

Coltrane's Sound

 とゆーことで、オレの狭い知識の範囲だけど、思いつくままに似ているジャケット展示会をしちゃおうかなと。今回はキース・ジャレット編ということで。


Treasure Island / Keith Jarrett
名門インパルスからの2枚目で、1974年の作品。邦題は『宝島』。ゴスペルタッチのプレイが多く、キース初心者にもとっつきやすい内容といえる。曲によってはデューイ・レッドマンのサックスが大暴れしてたりはするけど。
asin:B0000564JL(←アルバム詳細へ)







Street Legal / Bob Dylan
で、こっちは78年、ディラン初来日のころに発売されたもの。来日コンサート同様にサックスや女性コーラスを多用した、これまたややポップな作り。オレは好きだな。
asin:B0002J54K0(←アルバム詳細へ)


どう、なんとなく似てない? そういやキースはサムホエア・ビフォー(紙ジャケット仕様)でディランの曲*2やってたっけ。





次はこれ。

Deth And The Flower / Keith Jarrett
上の『宝島』に続いて発表されたもの。邦題は『生と死の幻想』。演奏メンバーは前作とほぼ一緒だが、こっちは22分52秒もある長尺モノで幕を開ける。パーカッションから始まり、徐々にベース、ピアノ、サックスとからんでいく様子を聞いていると、あぁ、いかにもアノころのジャズだな、と感じさせてくれる作品だよなぁ。
asin:B00008KKTQ(←アルバム詳細へ)





Stronger Than Ever / Rose Royce
こっちはモータウンで名を馳せたプロデューサーのノーマン・ホイットフィールドが手塩にかけて育てたファンクバンド。映画『カー・ウォッシュ』のサントラでデビューした実力派なんだけど、どことなく地味なんだよなぁ。「Ooh Boy」とか「Wishing On A Star」なんていい曲なんだけどね(両方とも2ndアルバム『In Full Bloom』に収録)。本作は彼らの82年作。活きのいい女性ボーカルがはじける軽快なファンクが収録されている好盤。

オレはこのローズ・ロイスのほうをマジでキース・ジャレットと勘違いして買いそうになったことあります。ソウルのコーナーにあるから変だなとは思ったんだけどね(笑)。

てなわけで、どうっすか、この企画? そのうちまたネタを見つけてやりたいと思いますが……。
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*1:てか、ずっと考えてた

*2:マイ・バック・ペイジズ