ESSENCE

エキゾチック・タウンYOKOHAMA……あー書いてて恥ずかしい。でも世間一般が抱くイメージというのは強力で、やはり横浜と言えばガイジンさんやら中華街やらで語られるわけだ。同様に音楽面で言えば”JAZZの街”ということになる。進駐軍がもたらしたジャズ文化が根強く残るという印象で、野毛あたりにゃ老舗のジャズ・スポットがいっぱいあるのも事実。でもでもソウルバーだってたくさんあるんだよー! その中から今回は最近開店のニューカマーESSENCEを御紹介しよう。

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開店は2005年10月。間もなく2周年になる。以前からあったオーセンティックなバーがそのままソウルバーになったので、外見はちょっと敷居の高そうな店に見えるが、中に入ればニコニコ笑顔の高橋ケサオさんが迎えてくれる。高橋さんはずっと六本木で働いていて、その当時行きつけだったTEMPSのDJ・KIYOMIに誘われてDJの道へ。そして念願のソウルバーを共同経営者の菊池さんと立ち上げたのだ。酒に詳しい菊池さんと、音ならお任せのケサオちゃん(筆者はずうずうしくもそう呼ばせてもらっている)のコンビネーションで、居心地のいい空間が出来上がった。値段もリーズナブルだし、リクエストにも気軽に応じてくれる。最近は東京から行くと横浜をあちこち回って最後はいつもここ。毎回始発まで長居してすいません!

recommendation

Maze

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Inspiration

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店名の由来は「ソウルのエッセンスを」という意味だが、もうひとつ、毎年ニューオリンズで開催されている一大ソウル・イベント<ESSENCE>から採られてもいる。ケサオちゃんも何度か足を運んだそうだ。そしてそのイベントの常連というか、毎回トリを勤めるのがフランキー・ビバリー率いるMAZEである。フィラデルフィア出身のF・ビバリースタンダップ・グループのメンバーとしてデビューするも、西海岸へと移動して紆余曲折の後MAZEを結成。1977年の1stアルバム発売以来、大きなチャート・アクションを示すようなシングル・ヒットはないものの、アルバムはコンスタントに売れ続け、5枚のゴールド・ディスクを獲得。コンサートも毎回大盛況というベテランだ。現在は日本で活動しているキーボードのフィリップ・ウーも在籍。とにかくMAZEのアルバムは名盤揃いで、どこから聞いても大丈夫、の安心ブランドだが、今回はその1st『MAZE FEATURING FRANKIE BEVERLY』と『INSPIRATION』を。「HAPPY FEELIN’S」や「LOVELY INSPIRATION」の緩やかな流れに身を任せれば、サイコーの酔い心地が味わえる。ニューオリンズでのライブ盤も必聴。
Live in New Orleans

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