ALI-OLLIE

Bar ALI-OLLIE

この2〜3年で、意外なほどソウルバーの新規開店があった。嬉しい限りである。オーナーの世代は様々だが、30代なかばの(業界的には)若い店主が増えているようにも思う。もちろん老舗のオヤジたちだって、恐ろしいくらい(笑)元気だけど、ちょい下の世代にも頑張ってもらわないとね。ということで、今回は恵比寿に2年前に開店したBAR ALI-OLLIEを紹介しよう。

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テンプテーションズの歴代リードのなかでも、デビッド・ラフィン、デニス・エドワーズと並び人気の高いアリ-オリ・ウッドソンからとった店名。知らない人はまったく知らないだろうけど、好きモノは「おおぉ!」と思わず反応してしまうネーミングである。ペペロンチーノではない。店主の小野田淳夫氏は30代半ば。元某レンタル大手に勤務していた彼は、オイオイ年いくつだよ、といいたくなるほどの膨大な音楽知識を詰め込んだ不思議青年。彼との会話を楽しみたい人が多いせいだろう、客の年齢はやや高め。内装も落ち着いた雰囲気なので、30代後半以上の人がゆっくり楽しめる場所だ。オープンしたのは2005年の8月なのでちょうど2周年だ。来週(8月3日・金曜日)は記念のパーティも行なわれる。その日はまたまた筆者もちょこっとレコードを持って遊びに行くので、興味のある人はゼヒ!

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RIGHT HERE ALL ALONG

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アクティブ・フォースとかソウル・サバイバーなんていうLPを出してくるところが小野田氏の真骨頂。アクティブ・フォースのほうはソウルバーで何度か聞いたことはあるが、いかにも80年代のファンク(やや軽め)という感じ。ソウル・サバイバーは白人のグループでちょっとサイケかな。どっちにしても結構レア。で、もう一枚のご紹介はお約束のアリ-オリ在籍時(1983〜86年)のテンプテーションズ『Truly for You』。まぁこれに関しては多言を要しないでしょう。このころのテンプスは第何期目かの黄金期で「トリート・ハー・ライク・ア・レディ」や「レディ・ソウル」などのヒット曲を連発していた。それらの曲でリードをとっていたのがアリ-オリなわけだ。独特のしゃがれたシャウトとホホホーっとファルセット気味に伸びる高音の両立が魅力のシンガー。88〜96年にもテンプスに在籍しており、筆者はこの時期のテンプスの来日公演を見に行って、感動のあまり泣きそうになった。独立後はソロやアル・マッケイ(元EW&F)のグループでも数度来日して、熱狂的な日本のファンを楽しませてくれている。ソロ作も素晴らしい。

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