京都のカレーうどん

おあげのカレーうどん

 京都木屋町三条小橋のたもとに味味香(みみこう)という小さな屋台のうどん屋があった。5〜6人も座ると満席となるカウンターだけの店だが、いつも繁盛していて深夜2時過ぎでも外に並んで待っている人がいるくらいだった。今から20年以上前の話だ。
 人気メニューはおあげのカレーうどんカレーうどんの具は牛肉、ブタ肉、鶏肉と他にもあるのに、なぜか一番人気はきざんだ油あげとネギだけのカレーうどん。安かったということもあるが、カレー味のつゆがあげに染みこんで美味かったのだ。
 味味香はその後木屋町の街中の立派なビルに移動して瀟洒なつくりのうどん屋さんになった。現在はおしゃれで清潔な店構えのおかげで、深夜でも女性客がいっぱいだ。以前を知る身としては複雑だが、まぁオレの思い出なんかどうでもいい。今回はこのカレーうどんを真似して作ってみよう。テーマは「水溶きカタクリ粉」。
味味香

作り方

1.材料はもちろん油あげ。今回はきざんであるやつを買ってきた。しかも割引(笑)。うどんは冷凍のものがコシが強くていい。京都風にしたいのでネギは青いのにしたが、白ネギでもかまわない。あとはつゆの素、カタクリ粉、カレー粉など。
2.丼一杯分+α の水を沸かしてつゆの素で味をつける。このとき、もうこのまま素うどんで食えるというくらいキチンと味を作ってしまう。そして大雑把に切ったネギを入れて少し煮る。
3.カレー粉投入。オレは辛いのが好きなのでティースプーン大盛り2杯くらいは入れちゃうけど、その辺はお好みで。入れたらよくかき混ぜてダマにならないように。
4.うどんを入れる。冷凍の場合は解けるまで無理にほぐさない。で、うどんがほぐれてきたら油あげも入れてひと煮立ちさせ、その後弱火にする。
5.さて今回のキモ、水溶きカタクリ粉。これくらいの量のカタクリ粉をコップにとり、水(お湯はダメよ)を100〜150ccくらい入れる。ここに指をじかに突っ込んでカタクリ粉を溶かす。指でこねこねしていると、溶けたかどうかわかりやすいのだ。完全に溶けたら、弱火で煮ている鍋に少量ずつとろみの加減をみながら入れていく。注意点は絶対に一気に入れないこと。最初あまりとろみがないと思っていても火が通ると一気に固まるから気をつけて。そしてお好みのとろみがついたら完成です。おあげにカレー味がシミシミしてウマー!


 ちなみにブタ肉などと玉ネギを煮て同様に作れば、よくあるソバ屋のカレーうどんになりますよ。

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