Sly&Oakland Funk Tribute Night

BAJエントランス

 ということでお約束どおり行ってきたよー。SOY SOULのリーダーにして、強烈にグルーヴィーなベースを聞かせてくれる丸さんこと丸本修率いるFUNKESTRAのライブ@ブルース・アレイ・ジャパン(東京・目黒)。お題はスライ&オークランドファンク。要するにサンフランシスコのベイエリアあたりでどファンクをブチかましていた連中、スライ&ファミリーストーンを筆頭に、コールドブラッドやタワー・オブ・パワーたちに捧げる夜っつーわけ。このイベントは昨年(2006年)の12月27日に三軒茶屋で第一回が催され、ほぼ同じ顔ぶれによる今夜は第二回目だ。

Set List

1st
1.Thank You / 2.Dance To The Music / 3.Sing A Simple Song / 4.Can’t You See / 5.Stand / 6.You Can Make It If You Try / 7.Hair / 8.No Way Home
2nd
9.If You Want Me To Stay / 10.Your Man My Man / 11.Thank You / 12.Yes. We Can Can / 13.Every Day People / 14.Family Affair / 15.Higher
Encore
16.Releas Your Self

グレイテスト・ヒッツ(紙ジャケット仕様)

グレイテスト・ヒッツ(紙ジャケット仕様)

Best of Larry Graham & Graham Central Station 1

Best of Larry Graham & Graham Central Station 1

バック・トゥ・オークランド

バック・トゥ・オークランド

ファースト・テイスト・オブ・シン

ファースト・テイスト・オブ・シン

BETTY DAVIS + 3

BETTY DAVIS + 3

Yes We Can: Best of Blue Thumb Recordings

Yes We Can: Best of Blue Thumb Recordings

Member

FUNKESTRA:丸本修(b)、佐藤純朗(g)、藤川学史(key)、岸田容男(ds)、渡辺ファイアー(sax)、川嵜淳一(tp)、寺内茂(tp)小坂武巳(tb)
GUEST:吉田 美奈子(vo)、Zooco(vo)、置田 恭子(vo)、CHAKA(vo)、Caize(vo)、Tommy(vo)、Rico(vo)、NudyLine(cho)、江川ほーじん(b)、西脇辰也(key、harp)

 まずはゆったりとスライの「サンキュー」から始まり、ボーカル陣を引き入れて徐々に盛り上がっていく。2〜6まではTommyとCaizeの漫才(?)コンビが担当し、7、8はChakaによる熱唱。スライ以外ではタワー・オブ・パワーの4、グラハム・セントラル・ステイション(GCS)の7、コールドブラッドの8など。特に1st最後の曲はChakaらしさの出た名唱。
 休憩をはさみ2ndはRicoのリードで始まる。続いてZoocoの登場。これがまた意表をついた選曲で、10はベティ・デイビス(マイルスの奥さんだった人)だよ。あぁそうか、ベティのプロデュースを手がけたのはグレッグ・エリコ(ファミリーストーンのドラマー)だ。なるほどなるほど。で、家に帰ってオリジナルを改めて聞いてみたら、ふーむベティの声の感じはZoocoとちょっと通じるものがあるかも。11はベースが江川ほーじんに変わり、バリバリのラリー・グラハム節を聞かせる。ソロの途中で「The Jam」のフレーズが飛び出して、思わずニヤリ。12で吉田美奈子、置田恭子もステージに上がり3人の競演。これまたシブい、ポインター・シスターズ初期の曲。ジャジーに盛り上がってから吉田、置田による13、14と続く*1。14では西脇辰也がサプライズでステージに上がる。この人、あの迷盤『俺は女王様』に参加してるんだよね*2。同じく14ではキーボードの学史がトーキングモジュレーターを駆使したソロを熱く聞かせてくれた。そう、今夜のライブ、一番の驚きは彼。前回三茶のときキーボードは柿崎洋一郎が担当していたが、今回急遽学史に決まったという。丸さんによれば「まだ25くらいやけど、なんでそんな音楽聞いとんねん、というほど古い曲よー知っとる」とのこと。ハモンド、ローズ、シンセ類を縦横に使い、強烈なグルーヴをかもし出す。他のメンバーが凄いのは当然だが、彼のプレイも一歩もひけをとっていない。学史、この名前覚えておいたほうがいいよ、皆さん。そして最後は全員がステージにあがり15、そしてアンコールはGCSの16で大団円。アンコールのときのメンバー紹介が異常に長かったのには笑った。
 ライブ終了後丸さんとちょっと話したのだが、次回は冬頃に行ないたいとのこと。メンバーのスケジュール調整が最大の難関だという。確かにこの濃いメンツによる濃いイベント、半年に1度くらいが丁度いいのかもしれない。冬まで楽しみに待つとしよう!
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*1:前回このコンビは13と「ランニンアウェイ」だった

*2:そのときの肩書きは「西城秀樹」だった。訳わからん(笑)