SOY SOUL LIVE REPORT
昨日の10日、東京・目黒のBULES ALLEY JAPAN（ブルース・アレイ・ジャパン、以下BAJ）にて行なわれたSOY SOULのライブに行ってきたのでご報告。
SOY SOULは元エスカレーターズのZOOCO、しなやかなノドを聞かせてくれるCaize、軽快にライミングするK-WONの３人をフロントに据え、現在の日本のファンク、ソウル系の音作りには必ずこの人たちの誰かがからんでいる、という名うてのミュージシャンたちがバックを固める超強力バンド。メンバーは、Zooco (vo)、 Caize (vo)、 K-WON(rap)、 丸本修(b)、 Ken Keng (perc)、 竹内勝(ds)、 渡辺ファイアー(sax)、フィリップ・ウー（key）、K-Muto (synthesizer)、 小倉昌浩(g)、 城谷雄策(tp)の総勢11人という大所帯だ。
先月（５月）六本木でのジョイントライブはあったものの、完全なワンマンというのは昨年の10月以来なので約８ヶ月ぶりということになるが、2006年末から今年の４月までZOOCOのソロライブツアーが組まれており、SOYのメンバーがバックを固めていたり飛び入りで入ったりということもあったので、あまり久しぶりという感を持たない人も多いのではないだろうか？ オレ自身もこの期間中は様々なイベントやライブでZOOCOの笑顔に出会っていたし。とはいえフルメンバーでのSOYは久しぶりだよなぁということで期待して会場に足を運んだら……あらら、フィリップ・ウーが欠席（笑）。久保田利伸のツアーで忙しいみたいです。
まぁそれはさておき、出だしからパワー丸出しブっとばしのアゲアゲナンバーの連続。当日は６月10日でムトーの日というから、てっきりK‐Mutoをフューチャーするのかと思いきや「無糖の日」だって。ダジャレかい。とにかく甘さを排したファンク系中心のナンバーで会場を一気に盛り上げる。特にフィリップの不参加でステージのセッティングに余裕ができ（笑）、Ken Kengがいつもより多めにパーカッションを持ってきたらしく、GO GOを感じさせるハネハネのアレンジがより一層会場をあおる。１stステージはドドドっと一気にいって、丸本修の重厚なベースから始まるヘヴィな新曲「Chance to Change」を披露後「ひまわり」で一回落ち着いて終了した。
新キャラ登場!?
次いで始まった２ndも気を抜く暇が一瞬もないほど。１曲目「ROCK THE FIRE」では10分近い（計っていたわけではないので正確にはわからないが）渡辺ファイアーのソロがあり「SAMURAI FUNK」になだれ込む。お約束のZOOCOによる酒のおねだりがあって、「TOO HOT」ではやはり恒例のオハイオ州デイトンからやってきた不思議キャラのDr.WONによるFUNKダイエット講座が始まった。話題のビリーズ・ブート・キャンプをパロディにしながら客を踊らせる。今回は渡辺ファイアーも助手として活躍。そしてステージをみわたすとなぜかZOOCOがシンセを弾いている。こりゃなんかあるな、と思っていたら、突然K‐Mutoが白衣姿で舞台裏から乱入、キンキラファルセットで「Kiss」（PRINCE ＆ REVOLUTION『PARADE』収録）を歌いだした。これには思い切り笑わせてもらいました！ 「ミネアポリスからやってきた」と紹介していたあたりも芸が細かい。やっぱりムトーの日だったね（笑）。
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そしていつも通り、大きな拍手に包まれてメンバーは楽屋へ戻っていった。SOYのライブを見ると毎回思うのだが、本当にファンを楽しませるということに貪欲なグループだ。楽しんでいない客がいたら無理やりねじ伏せてでも楽しませてやるぞっ！ という意気込みを感じる。もっとも会場に楽しんでいないファンなどいるわけもないのだが。
今回はフィリップ抜きの構成だったが、メンバー間の結束はますます固いようで、新曲も生み出され、夏に向けてグイグイ加速中という印象のステージだった。
最後に一言、「Can’t Stop」演ってくれなかったのは残念。オレはあの曲を今度はどんなアレンジで聞かせてくれるんだろう、というのが毎回楽しみなんだけどなぁ……。
もうひとこと
６月20日、丸さんプレゼンツのファンクイベントがBAJで行なわれる。ボーカルにはZOOCOをはじめ分厚いメンバーが揃い、なんと吉田美奈子も登場！ ベイエリア界隈のドファンクを演りまくるという、想像するだに楽しそうなライブ。これも当然行きますのでまたレポートします。
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