あまとりあ

あまとりあ

 昨日上野をうろうろしたとき古本屋ものぞいた。で、安い文庫本数冊となぜかリキテンスタインのガイドブックなどを購入。さらに気になったのが棚の片隅にあった見たこともない雑誌。ほこりまみれでかなり古い。裏表紙を見たら昭和28年発行とある。戦争が終わって8年、講和条約締結からもまだ2年という時期だね。
 中身はというと、エロ本でした(笑)。といってもドぎつい写真が載っているわけではない。そのかわりドぎつい表現の文章がずらり。目次の一部を紹介すると
「性愛技巧5法」「男色狂乱図絵」「絹子婦人の『下淫』」「白い手の恍惚を求める男」「被縛ヌードは強姦の代用品」「同性愛傾向の妻と性感」etc、etc まだまだあるけどきりがない。なんせ特集のタイトルが「異常性愛万華鏡」だもん。あー、これがカストリ雑誌ってやつだなと納得。
 たくさんあったけどこんなもん何冊も持っててもしょうがないのでとりあえず一冊だけ買ってみた。すると口絵にとてもしゃれた錦絵(枕絵?)が。当時のこととてモロにモロ出しの絵ではなく、そこはかとないエロがいい感じ。タイトルは「忍び文」(渓斎英泉画)だそうだ。このおまけはめっけもんだったね。

 ちなみにその古本屋で「アレっ、どっかで見たことあるな」という本があり、奥付を確認したらオレの名前が載ってた。昔仕事した本でした。なんか不思議な気分。もちろん買わなかったけど。

追記
ググってみたらまだあるのね、この会社。
http://www.kuboama.com/
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B9%85%E4%BF%9D%E6%9B%B8%E5%BA%97
さすがエロはしぶとい!

恋愛指南―アルス・アマトリア (岩波文庫)

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