流行りモノ
- 作者: 門倉貴史
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2007/08/10
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正確には「派遣切り」とは言えないかもしれない。でも気分はまさに切られたー! という感じだ。ことの顛末はこんな感じ。
オレは2008年3月から某大手IT企業で業務委託という形で働き始めた(その後契約変更で派遣という形になったが、勤務の実態はほとんど変わらなかった)。その勤務先、R社としよう。派遣元はこれまた大手のM社。。
そこでポータルサイトの運営に関わる仕事をしていたのだが、やはり長年親しんだ紙媒体とは思考法も方法論もまったく違う。戸惑いながらサラリーマン生活を送っていたのだが、やはり辛かった。そんなとき某誌編集部から継続的な仕事の話をオファーされた。R社には申し訳ないが、オレとしてはそちらのほうがはるかに魅力的に思えるのでその話を受けることにした。
4月から本格的にそちらの仕事に移行したい。退職の意思は1ヶ月以上前に伝えなければならないという契約であり、またオレの後任者を探すことも難航しそうだと思ったので1月末に「3月いっぱいで辞めたい」とM社の担当に意思表示をした。当初慰留をした担当だったが、話し合いで納得してくれて、それではなるべく早く後任者を決めて、それからR社に連絡する、と言った。
ところがやはり人選に苦労したらしく中々後任者が決まらない。そうこうするうちに2月も半ばに差し掛かった。このままじゃマズいのでは、と思ったオレはM社担当に念押しの連絡を入れたところ「まだ後任者は決まっていないがとりあえずR社に連絡はする」というメールが来た。
そしてR社人事とM社担当が話し合ったのが2月18日。その会談のあとM社担当に呼ばれて喫茶店で会うと……。
「アナタの退職の意思をR社に伝えたところ『それなら3月いっぱいではなく2月末日まででいいです』と言われました」と淡々と語る。えー、ちょっと待てよ! 1ヶ月前に言わなきゃいけないというルールがあるから早めに伝えたんじゃないか! それを逆手にとってなんだこの扱いは!? そりゃ確かに辞めるにやぶさかではないが、急すぎだろ。一応オレだって3月分の給料はあてにしてたわけだし、現場レベルでの各種引継ぎだって大変だ。
R社の対応もヒドイし、それをまったくフォローせずクライアントの言いなりになってるM社担当ってーのもかなりヒドイと思う。
もっとも、話を聞いた瞬間は血が引くような気分だったし、怒りもこみ上げてきたが、こんな連中と争うのもバカバカしく思えてきた。3月分の給料保障(6割)をもらって、とっとと吹っ切って、4月からの仕事の準備をしたほうがいいや、という気分。給料保障のことでゴタゴタぬかしたら速攻ロウキ(労働基準局)に駆け込むまでだ。
とゆーことで、立場はフリーに戻りました。不安でいっぱいですが心機一転頑張ります! で、今日から私ヒマですねん。各種出版社、編集プロダクションの皆々様、お仕事の御用命がございましたらゼヒ!
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- 作者: 丸尾拓養
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