The Ramsey Lewis Trio (2008-16)

太陽の女神

太陽の女神

前日友人から突然携帯にメールが来た。
「明日おヒマだったらブルーノート行きませんか?」
 なんでも、ウィスパーズに行くつもりでチケットを取っていたがアーティストの都合で急遽キャンセルとなり、ラムゼイ・ルイスのトリオが穴を埋める。当日ウィスパーズを予約して金を払い込んでいた人は、その金を返してもらって、なおかつラムゼイ・トリオをダータ(無料)で観られるとのこと。その友人はジャズにはあまり興味がなく、ラムゼイについてもあまり知らないのでどうも気乗りしなかったらしいのだが「まぁ行ってみるか」というような気分で、ついでに「そういやジャズが好きだったなぁ」とオレのことを思い出して連絡をくれたのだ。
 なんとおっしゃるウサギさん。アナタもお好きなアース・ウィンド&ファイヤーのリーダー、モーリス・ホワイトは、元はと言えばラムゼイ・ルイスのバンドでドラムを叩いていたことが出世のきっかけだし(下のCD参照)、あのバーバラ・アックリン→スイング・アウト・シスターの名曲「Am I The Same Girl」のバックというか、カラオケバージョンの「Soulful Strut」を演ってたのがヤング・ホルト・アンリミテッドで、そのヤングとホルトのふたりは初期のラムゼイ・ルイス・トリオのメンバーじゃござんせんか。
 とまぁムリにこじつけなくても、ラムゼイのライブがロハで観られるんなら、そりゃ行きますよ。オレ初めてだし。
 とゆーことで、我々が行ったセカンドセットは9時半ジャストにスタート。1曲目は8ビートのジャズロックってな感じ。2曲目はオリジナルだというMCが入り、これはニューオリンズっぽいリズムだった。3曲目は前半はほとんどソロに近いゆったりとした曲で、徐々にベースとドラムが加わってくるやたらと長い曲。これがなんだかキース・ジャレットをちょっとダメにしたような感じの演奏で、思わず笑ってしまう。そこからもハチロクの曲や、普通に8ビートでアメリカ民謡というかフォスターをイマっぽくしたような曲が続く。このあたりになると、お上手なビリー・ジョエルって感じかな。
 うーん、まぁ面白いんだけど、なんか違うよなぁ、と思っているうちにラストの曲。そしてアンコール。ここでやっと「The In Crowd」キター。
 この大ヒット曲も途中で突然サンバビートになってドラマーはサンバホイッスルまで吹いちゃう始末。うーん、もっとフツーに演ってくれないかなぁなんて思っているうちに終了。どうもラムゼイ・ルイスを聞きに行ったという感じがあまりしない消化不良状態で会場を後にした。
 いや、確かにね、アコースティックなトリオという形体だし「Sun Goddess」とか期待するのは無理なのはわかっているよ*1。でも、だったら最初ッから最後までずっとファンキーでアーシーに徹した、そう全編「The In Crowd」みたいなステージでもよかったんじゃないかなぁなんて思ったりするのは、素人の浅はかさだろうか。我々以外にもウィスパーズ流れの客は結構いたと思うが、その人たちはおそらく「うーむ」とうなって、頭ん中「????」にして帰っていったんじゃないだろうか? ま、タダだからいいか。
 決してつまらなかったわけではないよ、念のため。でも一番楽しんでいたのはラムゼイ本人だね、多分。
●The Ramsey Lewis Trio:Ramsey Lewis(p) / Larry Gray(b) / Leon Joyce(ds)

6月30日のセットリストをブルーノートのHPからコピペ。
2008 6/30 mon.

1ST
1.TO KNOW HER / 2.CLOSE YOUR EYES AND REMEMBER / 3.THE GLOW / 4.LOVE / 5.MOMENT SPIRITUAL / 6.OH HAPPY DAY / 7.THE IN CROWD

2ND
1.THE SPARK / 2.IN MY LIFE / 3.EXAILARATION / 4.THE ONE / 5.MOMENT SPIRITUAL / 6.SUN GODDESS / 7.THE IN CROWD

ウェイド・イン・ザ・ウォーター

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*1:6月30日には演ったらしいけど