MARU'S LIVE

Nu JAM

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 12日の夜は新進気鋭の女性シンガーMARU*1のライブ@渋谷PLUG。彼女とは2年前にソウルシーカーズのライブで出あい、それからずっとシーカーズのライブのたびに見続け(聞き続け)ているが、グイグイと上手くなっていくのが手に取るようによくわかって毎回楽しみな存在。しかしシーカーズ以外では見たことがなかった。
 もちろん自分自身のユニットを結成してソロ活動もやっているのだが、なぜか見に行くタイミングが合わなかったのだ。しかし先週の黒沢薫ソロライブでコーラスを務めているところに遭遇し、さらに今夜はオレにとって初のソロMARU体験なのである。
 シーカーズはバンドがタイトで安定感にあふれているが、今回のメンバーは若干若目で、リズムというかテンポというか、まぁつまりグルーヴってことなんだけど、全体のノリはゆったりとしたラグドなイメージ。ドラムはマルさんのファンケストラにも参加している岸田容男だが、そのときのド・ファンク・ドラムとは違う雰囲気をかもし出していたし、キーボードの林田“ポチ”裕一がときおりはさむフレーズも独特で、要はオーガニックなサウンドということ。ベテランではマレーナ・ショウ、近年のシンガーではジル・スコットあたりを敬愛しているMARUのソロということになれば、この音しかない、ということか。
 当然MARUもシーカーズのときとはまた違った表情を見せ、生き生きとした歌いっぷりを披露する*2。シーカーズとカブったのはアンコールで演った「Ordinary People」(John Legend)と3曲目に演った「Loving You Was Like A Party」(Marlena Shaw)だが、やはり前者はこっちのバンド、後者はシーカーズのほうがしっくりくる。実は当日はシーカーズの幾見雅博さんと一緒に見ていたのだが、「Loving You Was 〜」の演奏のとき幾見さんがコソっと「こーゆーのはオレたちできないんだよ」と笑いながらつぶやいていた。
 会場はぎっしりとうまり、ちょうどオレのまん前には背の高い連中が立ちはだかって、まさにダンス☆マンのデビュー曲*3状態。で、最後まで大いに盛り上がりアンコールは2回。2度目のアンコールにはその背の高い連中がステージに上がった。実はラッパーだったのだね。見た目はモロにブラックなのに妙に日本語が上手い二人組で、そこにMARUがからんでフリースタイル大会を繰り広げた。
 大いに楽しませていただいたが、ちょっとだけ気になったのは、1曲(「Street Walking Woman」)以外はほとんどテンポが同じような流れだったこと。退屈するということはないが、もう少し緩急が欲しかったなぁ。でも幾見さんによればいつもはもっとバラエティがあるとのことで、つまり今日初めてライブに行ったオレが悪いってことか(笑)。いよいよ11月には目黒ブルースアレイでワンマンがあるので、それにはぜひとも行く方向で!(あぁ、この時期、ライブラッシュだよ……)
関連記事=http://blog.soulsearchin.com/archives/002023.html
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フー・イズ・ジス・ビッチ・エニウェイ

フー・イズ・ジス・ビッチ・エニウェイ

*1:↑のJAMNUTSでも活躍中

*2:もちろんシーカーズのときだって生き生きしてるけどね

*3:「背の高いヤツはジャマ」