Tracks

北と南と東京やったなら西もいっとかなあかんやろ、という声が聞こえてきそうなので、大阪、いってみよう。最近大阪もソウルバーが増えてきましたなぁ。以前は「大阪、人口の割りにソウルバーが少ないんちゃう?」と思っていたがこの5年ほどで新しい店もぼちぼちできて、キタだけ、とかミナミだけで朝まで過ごせるようになっちゃった。まぁ筆者はいつでもどこでも朝までだけど。 で、あの店この店いろいろあるが、今回は東心斎橋、周防町筋の老舗Tracksをとりあげてみたい。

data

  • 大阪市中央区東心斎橋1-6-12 ASANOビル1F / TEL(06)6281-8668
  • 市営地下鉄御堂筋線心斎橋駅徒歩5分。
  • 営業時間 19:00-3:00、日曜定休(祝日前の日曜は営業)

shop

Tracksの歴史は1989年にキタ*1で始まった。後にミナミでも開店し、現在2店舗とも営業している。ミナミ店は以前はもう少し北のほうにあり、そのときは地下だったが、1999年に今の場所に移転した。照明が押さえられた店に入れば、どーんと長い立派なカウンターに圧倒される。バックバーの酒の種類も豊富で、ソウルバーというよりは、ホテルのバーのような雰囲気。ゆっくりと落ち着いて酒を楽しみたい向きには最適な店だ。マスターの原田相機さんもパリっとしたバーテンダースタイルでキメている。でも決して敷居の高い店ではない。メニューもリーズナブルだ。ただし、原田さんのソウルの知識と酒の知識には脱帽。筆者は毎回「ラムでなにか美味しいの」とか「シングルモルトでなにかお勧めを」なんていうルーズな注文ばかりしているが、それがピタリとハマるのだ。大阪で定宿にしているホテルに近いので、ソウルバーめぐりの最後のシメで訪れることが多いが、見事に仕上げの一杯を選んでくれる。
そして音も、耳をそばだててみると、えぇっー! と驚くようなレア盤がこっそりかかっていたりするのだ。やいやい言わずに大人しく聞きましょう。

recommendation

Goodie’sのときに登場したアル・ジョンソンがプロデュースしたポジティブ・チェンジを取り出してくるあたり、さすが原田さん。「BRIO」取材時にはグッディさんもこのレコード出してきたけど、結構レアなレコードで、そうそうお目にかかれるものではない。『U.S.Black Disk Guide』では「究極のLPコレクション」<グループ編>で登場する。選者の高沢仁氏による一言コメントは「スーパー・スウィート! モーメンツ・スタイル」となっている。なんでこんなことグダグダ書くかというと筆者は所有してないので、聞きなおせないのだ。取材のときに聞いた印象も今は散漫なので、めったなことは書けない。聞きたい人は大阪TracksへGo! 筆者も行かなきゃ。
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