ついにハッセルブラッド

hatake-19612010-06-12

 土曜日の朝9時半といえば、普段のオレなら白河夜船である。本日も当然そうでした。ところが仕事をお願いしている写真家から電話が来た。すわ緊急事態か! と出てみると、来週ロケで使うハッセルブラッドを使って今試し撮りをしているのだが、どうも調子が悪いとのこと。レンズがボディと噛んじゃって取れなくなる症状がたまにでるそうな。
 ご存知の方は 「なんだそんなことか、使い方間違ってるだけじゃん」 と思うかもしれない。確かにハッセルはレンズ交換時に鉄則とも言うべきお約束があって、それを間違えると上記の症状がでる。しかしもちろんこの写真家さんはベテランで、ハッセルの使用経験も豊富。そんなことは間違えない。
 ということは編集部で用意したボディーがイマイチ信頼性に欠ける、ということだね。週明けすぐにロケなのに、その1台だけではかなり不安……ということで、朝10時開店の大貫カメラに飛び込んで 「すいませーん、ハッセルくださ〜い」。
 なんだか八百屋で大根かニンジンを買うようにのんびりとした口調で相談したが、もちろん大根やニンジンのようなお値段ではない。
 だが。だが、である。緊急事態じゃないか。必要なんだよ、仕事に。買わなきゃいかんのだよ。と自分に言い聞かせる。ただし、仕事に必要といっても結局はオレの個人購入で、経費で落ちるわけではない。しかし、いや、だからこそ、いいものを買って仕事終了後は楽しんで使いたい。
 というわけで、丹念に棚を物色すると、実に程度のいい500C/Mが、思ったより安く、ソコソコのお値段ではないか。よしこれだっ! と購入を決意。さらに、仕事に使うんだからとりあえずレンズはいらない……と思うものの、やっぱすぐに使いたいからレンズも物色。これまたソコソコのお値段のディスタゴンC50mmがあった。うひひ。

以下後日譚
仕事は無事終了。次号アサヒカメラをお楽しみにお待ち下さい。当然、オレの手元に戻ってきたハッセルは実に快調です。そんでやっぱ、標準のプラナー80mmも必須でしょ、ってことで白鏡筒で T* という珍しい品を買ってしまった。ただし、格安。フードも金属製だぜ! 早速写真家の赤城耕一さんに見てもらったら 「これはいい! かなりいい買い物をした! 特にこのプラナーは悔しい!」 と言っていただきました。えへへ。そういえば以前赤城さんに「ハッセルは手に入れなさい」とけしかけられた(笑)けど、早くも実現してしまったよ。

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