鍋焼きうどん

hatake-19612009-02-22

 朝日新聞の日曜版だかに「食べテツ」がどうしたとかこうしたとかいう連載コラムがあるそうな。そういえば読んだような気もするが、日曜日はたいてい二日酔いでフラフラで新聞を読む気にならんので、よく覚えていない。
 しかしこのコラム、なかなか人気らしい。先日友人が京浜急行日ノ出町駅の立ち食いソバ屋で食べられる鍋焼きうどんについて語っていた。FMでそのコラムの筆者が推薦していたのだとか。さらに別の友人にその話をしたところ「あ、食べテツで紹介されてたヤツね」と即座に反応。ふーむ、そーか。そんなに有名(?)なのか。んじゃ、行こう。とゆーことで京急日ノ出町駅の改札入って正面にある立ち食いソバチェーン「えきめんや」へ。あれ、有名なのはコラムで、うどんじゃないか? ま、いいや。
 土曜日の昼前だがそこそこ混んでいる。なんせ横浜の場外馬券売り場最寄り駅であるから、土日はそーゆー方面の人々でいっぱいになる街なのだ。立ち食いソバ屋といえば、ダーっと入ってズズズズズザッとすすりこんで「ごっそさん!」といって出るまでの時間が5分程度、というのが一般的なサイクル。一方、鍋焼きうどんてのは土鍋でうどんやら何やらを煮込んで、卵を落としてフタをしてさらにしばし、と手間がかかり、できるまでに3〜5分はかかる代物だ。このちょい混みの状況で大丈夫か? と思ったが食券をおばちゃんに渡すと動じる様子もなく「少々お待ちください」といいながら火口がひとつしかない小さなコンロに土鍋をセットする。見ていると普通のそばつゆ(うどんつゆ兼用)とおぼしきものを入れて、やはり特段変わったところのないうどんを一玉。ネギは小口に刻んだのではなくざっくり切ったやつが3本くらい。それで煮込んで卵入れて、やはりフタしてさらに煮込み、最後に小口切りのネギと揚げ玉を投入して調理終了。確かに5分以上はかかった。


 コンロがひとつしかないので、オレ以外に注文がはいったらどうすんだろう? と思って楽しみにしていたのに、誰も頼まない。ちょっと浮き気味のオレ。だって他の客は食券渡してから20〜30秒くらいで品物受け取って、すぐにズザーッと食い始める中、カウンターの前でぽつねんと出来上がりを待つしかないんだもん。しょうがないから揚げ物とか、飾ってあったカエルとかの写真を撮ってた。確実に怪しい。
 ま、とにかくできた。掻き揚げかエビのてんぷらでもトッピングしようかとも思ったが、揚げ玉ですでに油っこそうなので、その分の金はおにぎりに回す。そして早速はふはふ食い始めた。
 うーむ、美味い。美味いが、ビックリするほどのもんでもない。フツーに美味い。あの冷凍などでよくあるアルミの鍋にはいったコンビニで売ってるやつよりは美味い。でもまぁそんくらい。
 腹はいっぱいになるよ。だって、なぜかもちが入ってるんだもん。うどん+おにぎり+もちで炭水化物野郎になってしまったよ。おにぎりやめときゃよかった。
 食い終わって店外に出たら、立て看板が置いてあって、くだんの朝日のコラムが拡大コピーして飾ってあった。楊枝でしーはーしながらそれを読んでみると、いやー過剰なくらいのほめ言葉。ここまでほめなくてもいいんじゃない? てか、これホンキならこの筆者、普段なに食ってるんだ?
 500円で食える。しかも立ち食いソバ屋なのに鍋焼きうどんというシチュエーションの妙。このメニューに価値を見出すとしたら、そんなとこがせいぜいじゃないかと思うのだが。

おにぎりは手作り感あふれるたたずまい。ちなみに完全なエキナカなので京急で行かなきゃダメです。入場料払う気なら別だが。
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