BOOKER T. & THE MG's @ Blue Note Tokyo (2008-30)

Green Onions

Green Onions

 行きたかったんだよ、このライブ。考えてみればブッカTって見たことなかったもんなぁ。スティーブ・クロッパーは何度かあるけど。あ、ダック・ダンも初めてだね。ブルース・ブラザーズ・バンドのライブには何回か行ったけど、いつもダック・ダンは体調不良で来日せず、だったから。とにかくこのメンツでちゃんと見られるのはサイコーじゃないっすか。同行友人、重千代クンも興奮気味だ。
 ブルーノートのエントランスでいろんな人に会った。ゴスペラーズの村上氏や吉岡正晴さん、そして高円寺のソウルバー「ジュークボックス」マスターの安井さん。その安井さん曰く「初日に(忌野)清志郎が飛び入りしたらしいけど、今日は来ないよな。オレはそのほうがいいんだ」ですと。いかにも安井さんらしいコメントだ(笑)*1
 ステージ開始直後からブッカTのオルガンがグングンうなっていきなりいい気持ちにさせられる。「ソウル・リンボ」や「ヒップ・ハグ・ハー」なんていうヒット曲も続き、ダック・ダンも調子よさそうにベースをうならせている。歌がないのにこんなにソウルフル。アー気持ちいい。そして開始45分くらいのところでお馴染みのリフが! あれ、もう「グリーン・オニオン」演っちゃうの? 早くね?
 さすがに大ヒット曲だけあって、会場は盛り上がること盛り上がること。こんだけ盛り上がったらもう終わりであとはアンコールかな、と思っていたらクロッパーがなんか言ってる。おろろ、なんだ?
 で、やっぱ出ました、清志郎。安井さんは苦笑いしてるかもしれないけれど、オレは元気な清志郎が見られて大いに楽しんだ。本人も気持ちよさそうに「ミッドナイト・アワー」と「ソウル・マン」を歌う*2。ステージの袖に引き上げるときは「アイ・キャン・ターン・イット・ルーズ」。これって出囃子にぴったりの曲だけど、引っ込むときもいいね(笑)。
 さらに演奏は続き、最後は「タイム・イズ・タイト」。「アルバムバージョンですね!」と重千代ふたたび興奮。
 ずっとニコニコしてて、でもすごく知的な雰囲気を漂わせていたブッカT。アンコールの2曲目に「おいおいまだやるのかよ?」的な顔をしつつも乗りまくっていたダック・ダン。そしてメンフィスから来たというドラムもビシっとしてた。みんなサイコーでした。え? クロッパー? もちろんいつものようによくしゃべり、弾きまくる。それがクロッパー。当然、素晴らしかったよ。

Very Best Of

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*1:ちなみに21日付け夕刊フジ清志郎にからめた記事でこのライブのことを紹介していたけれど、MG’sのこと「米国ソウル歌手」って書いてあった。「歌手」って……トホホ

*2:「ソウル・マン」のほうはちょっと歌詞があやふやだったけど、それもご愛嬌ってことで