悲しき晩餐

 とゆーことで昨日は仕事もうまくいき、夕方新宿にでて例によって中古カメラ店などをぶらついてから晩飯を食って帰ろうと思ったわけだ。外は寒いし、こりゃ熱燗でキューっと一杯いきたいねぇ、なんて考えながら某デパート最上階の食堂街へ向かった(以下ネガティブな内容になるので店名等は伏せる)。天ぷらなんぞ食いたいなぁと思ったけど、ひとりで天ぷらをもしゃもしゃ食いながら熱燗てーのもあまりイキな感じじゃない。そーゆーときはやっぱソバ屋でしょ、天ぷらも食えるしね、うんうん、とひとり納得してその食堂街唯一のソバ屋へ入る。
 まずは熱燗に板ワサだ。さっき買った35mm用のフードなんかを眺めながらチビチビやってると、ほえー、酒がカラダに染みていくよ〜。よし、酒のおかわりと天チラを頼もう。お、来たね、天ぷらの盛り合わせ。予想よりたくさん盛り付けてあって、こりゃ食いでがあるなぁ。さてまずは舞茸からいくかな。天つゆにつけてガブり……と、ここで箸が止まった。
 天ぷらの身上は衣の「カリッ、サクッ」だよね。新鮮なネタにからむ衣が重すぎずサクサクしてて、天つゆにつけるとじゅわーっと染みながら、カリカリ感は口の中に入れてもキープされる、それが理想。上手に揚がったヤツだと、天つゆじゃなくて塩で食いたくなったりもする。
 ところが、ここんちのは衣固っ! サクサクではなく、パリパリとゆーか、もはやバリバリ。形も天ぷら特有の細かい枝が出たようなんじゃなくて妙に平面的。先日の日記にも登場したけど、まるでアメリカンドッグの皮みたいな感じ。そう、天ぷらではなくてフリッターだ。ワンパクなのはフリッパーだ。
「ま、不味い」そう感じたものの、腹すいてたし、もったいないのでなんとか食いきろうと頑張る。当初の予定では最後にセイロを一枚もらって〆るつもりだったが、急遽予定を変更して、かけソバもらって、残りの天ぷら(もどき)を投入して衣をヤワヤワにしてなんとか食った。天ぷらの味がそんなだから、ソバの味もおして知るべし。無理やり腹ん中に入れました。いやー、お腹ポンポコリン。だって小麦粉たっぷりだもん。
 天ぷらの衣ってーのは粉をあまり溶かず、ダマが残るくらいの状態がちょうどいい。さらにグルテンの生成を抑えるため氷で冷やしながら溶くと尚良い。あとは油の温度に気を使う……そんな素人のオレでも知っていることさえ守れば、ある程度の天ぷらはできるはず。情けないぞ、あのソバ屋。てか、二度と行かない。
 
 さて、このまま終わったんじゃソバ好きのオレとしてはあまりにも悔しい。リベンジです。その悲しき晩餐からの帰りに、東急ストアによったら鴨肉を売ってたので、よしよしこれで明日の昼飯に美味いの作ろうっと。
 で、さっき作ったのがこれ。鴨セイロ、美味しゅうございました。少なくとも昨夜のよりはズット美味いぜ! まだ鴨肉残ってるから、明日は温かいヤツでいきます。

12/23 追記:温かいヤツいきました。

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