このジャケ似てない? オマージュ編 その1

さて、今回はパクリ編、あ、いやいや最近はパクリのことはオマージュって言うんだっけ。んじゃ、オマージュ編。とゆーことで、まずは Incognito の『POSITIVITY』を見ていただきましょう。

名曲「Still A Friend Of Mine」を含む1993年の作品。デビューから10以上経った5枚目で、レーベル名まんまの「Talkin' Loud」なんつー曲も入っているあたり、一旦ここで集大成を試みたのかな。メイザ・リークのボーカルも冴え渡っている。しかしこのジャケを見るかぎり彼女はまだまだ痩せてますな。3年ほど前の来日時に見たときの体型はどえらいことになってたけど。
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で、オレはこのジャケを始めてみたとき、おんや〜? と思った。だって「CHICO HAMILTON QUINTET」まんまじゃん。



こちらはチコ・ハミルトン(ds)率いる五重奏団のアルバム。1955年録音。日本盤は一時期『BLUE SANDS』と題されていたこともある*1。まぁさすがになんといってもウエストコーストジャズな訳で、レコードならA面、CDなら1〜5曲目までのスタジオ録音の部分はどうにもかったるい。チェロやフルートが活躍していて、よく言や「知的」なんだろうけどジャズのダイナミックな熱気には程遠い。そんな中で、当時まだ新人だったジム・ホールのギターは聞き物。B面(6〜10曲目)はライブ録音で、やや持ち直す。室内楽的などといった形容で語られる本作、ヒットした理由もわからんでもないが、オレはまぁ……たまに聞く……かなぁ。でもジャケは秀逸だ。
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インコグニートとチコ・ハミルトンに音楽的な共通性はあまり感じないけど、ブルーイはジム・ホールが好きなのかな。オマージュというか、アイデアだけをまんまもらったって感じの、完コピといってもいいデザインワークには笑うしかないよね*2

次回は、完コピといったらアレでしょう、なあのアルバムを取り上げる予定。

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*1:本作に収録されている人気曲のタイトル

*2:チコのほうはカルテットだから表だけでいいけど、インコグニートのほうはもっとメンバーが多いから裏でも同じような写真が展開されている